中米・グアテマラで36年間続いた内戦下、マヤ先住民弾圧のなかで性暴力を受けた女性たちがいま、加害責任の追及に立ち上がっています。いまなお続く差別のなか自らの尊厳回復を求める女性たちの姿を、同じ先住民として活動を支えるアナ・アリシアさんが伝えます。
詳細はこちらから
http://global-studies.doshisha.ac.jp/images/pdf/2012-11-14.pdf
日時: 11 月 14 日 (水)18:30-20:00
会場: クラーク・チャペル (クラーク記念館2階)
連絡先:同志社大学グローバル・スタディーズ研究科tel. 075-251-3930e-mail. ji-gs@mail.doshisha.ac.jp
沈黙を破って ―グアテマラ戦時下性暴力・性奴隷裁判を闘う女性たち―
Mujeres Rompiendo el Silencio
中米・グアテマラの内戦中(1960~96年)に軍の兵士や右派民兵らによる性暴
力の被害を受けた女性たちのエンパワーメントとメンタルヘルスを組み合わせた
プログラムで、「戦時性暴力の被害者から変革の主体へ」と題して始まりました。
一人ひとりが尊厳を取り戻し、みなで正義をめざすプロジェクトです。現在グア
テマラの3地域から100人のマヤ先住民族女性が参加しています。現在は「沈黙を
破る女性たち」というプロジェクトへと発展し、「グアテマラ全国女性連合
(UNAMG)」、「社会心理行動と共同体研究グループ(ECAP) 」と「世界を変え
る女性たち(MTM)」という女性弁護士組織の3団体が共同で運営しています。
2010年3月には、じぶんたちの力で、性暴力の不当性を裁く「民衆法廷」を開催
し、その後2011年から加害者処罰を求めて裁判を開始しています。その第一弾と
して現在アルタベラパス・イサバル両県の15人の女性による集団訴訟が進行中
です。
内戦が最も激しかった1980年代初頭、これら女性たちは軍により夫を連れ去られ
た上に強かんされ、家を焼かれ、その後数年にわたって村に置かれた郡の駐屯地
で性奴隷にされたのです。今年4月には15人のうち13人の夫が埋められていると
思われる秘密墓地の発掘を行い、現在遺骨の確認作業を行っているところです。
そしてこれから被害女性や目撃者による証言の聞き取りが行われます。その後加
害者(被疑者)の特定・逮捕と進む予定です。被告は直接の加害者(当時の軍兵
士、自警団員など)、そしてそれを命令した軍高官です。裁判では同時に女性へ
の性暴力が軍による反乱鎮圧作戦の一環であったことも明らかにしていきます。
講演者アリシア・ラミレスさん紹介
今回来日するのはNGO「社会心理行動と共同体研究グループ(ECAP)」のファ
シリテーターとして被害女性に同行しサポートしているケクチ地域のマヤ先住民
族女性、アナ・アリシア・ラミレス・ポップさん(36歳)です。アリシアさんは、
性暴力裁判では女性たちに同行するほか、マヤ・ケクチ語とスペイン語の通訳と
いう重要な役割を担います。被害女性に最も近く寄り添い、支えとなっているア
ナ・アリシアさんが「沈黙を破る女性たち」の声を私たちに届けてくれます。そ
して各地の講演会で皆さんと様々な視点から経験を共有していただきたいと思い
ます。
- 1976年、アルタ・ベラパス県サン・フアン・チャメルコ市カキハ(赤い川)村にて、
農園労働者家庭に生まれる。
- 1982年、内戦下の軍による弾圧を逃れ、家族と共にコバン市に移る。
- 1999年、高校卒業後、ケクチ地域の子ども司牧会で初等教育支援の活動
を行なう。
- 2000年、大学の法学部に入学。
- 2001~2005年、マヤ組織で活動し、内戦被害者の状況を深く理解する。
マヤの宇宙観を基盤として、秘密墓地発掘、歴史的記憶の回復、メンタルヘルス、
人権などのテーマで活動する中で、内戦の生き残りである両親や自分の歴史、マ
ヤ民族の苦難の歴史について認識するようになる。同時期、ECAPとグアテマラの
国立大学が実施する「コミュニティ・メンタルヘルスと人権」2年間コースを受
講する。
- 2006~2007年、「行方不明者の家族の会(GAM)」で、ケクチ地域の内
戦被害者へのメンタルヘルス活動を行なう。
- 2008年~現在、ECAPのファシリテーターとして、戦時性暴力被害者の女
性たちをサポートし、人権や女性の権利尊重、女性への暴力をなくすために活動
する。「沈黙を破る女性たち」の活動として2010年3月に開催した民衆法廷に貢
献する。
- 現在は、性暴力被害者のケクチ女性15名が正義を求めるプロセスへの同
行・サポートと、中学生を含む地域住民と行なう歴史的記憶の回復活動を行って
いる。弁護士を目指して勉強中。
【ツアー日程および連絡先】
11 月11 日(日) 東京都 千駄木、旧安田邸 14:00~
アジア女性資料センター(03-3780-5245)
11 月12 日(月) 横浜市 かながわ県民活動サポートセンター 13:30~
WE21 ジャパン(045-440-0421)
11 月14 日(水) 京都市 同志社大学今出川キャンパス 18:30~
グローバルスタディーズ研究科事務室(075-251-3930)
主催:同志社大学グローバルスタディーズ研究科
共催:「女性・戦争・人権」学会
11 月15 日(木) 京都市 東山いきいき市民活動センター 18:30~
佐々木(090-3872-0171)
11 月17 日(土) 広島市 まちづくり市民交流プラザ 19:00~
猪原(082-294-2953)
11 月18 日(日) 広島市 カフェ・テアトロ アビエルト 17:00~
猪原(082-294-2953)
11 月20 日(火) 札幌市 北海学園大学 16:00~
平野(011-841-1161[内線2265])
11 月21 日(水) 札幌市 札幌市民ホール 18:30~
越田(090-7519-1731)
11 月23 日(金) 福岡市 ふくふくプラザ502 号室 18:30~
足立(080-5259-1558)
11 月25 日(日) 久留米市 久留米市男女平等推進センター 13:00~
浅野(090-8666-8857)
各会場で資料代・参加費をいただくことがあります。時間割の変更もありえますので、詳細は各連絡先にお問い合わせください。レコムのウェブサイト(http://www.jca.apc.org/recom/)でも最新の情報を確認できます。
【主催】日本ラテンアメリカ協力ネットワーク、アジア女性資料センター、WE21 ジャパン、久留米地球市民ボランティアの会、中南
米と交流する京都の会、ニカラグアの風、カフェ・テアトロ アビエルト、世界先住民族ネットワークAINU、ほっかいどうピーストレード
【賛同団体】日本カトリック正義と平和協議会、反差別国際運動(IMADR)、ジュマ・ネット、先住民族の10 年市民連絡会、旧日本軍性奴隷問題の解決を求める全国同時企画・京都実行委員会、開発と権利のための行動センター、あづみの道草あかとんぼの会、つばめクラブ、論楽社、グアテマラ生産者支援ネットワークみるぱ、市民外交センター、wam(おんなたちの戦争と平和資料館)VAWW-RAC
去る、9月22日に東京で開催されました「日本の戦争責任資料センター」国際シンポジウムにて、パネリストの方々より、野田総理大臣、李明博大統領に勧告文が提示されました。
「日本軍「慰安婦」問題に関する日韓交渉/ 仲裁を前進させる国際シンポジウム」と題されたシンポジウムでは、国際法の視点から、どのような話し合いを今後、日韓両政府がもっていくべきかが議論されました。また、「女性・人権・戦争」学会も賛同という形で本シンポジウムに協賛しました。
シンポジウムに関して詳しくは、以下の「日本の戦争責任資料センター」HPをご覧ください。
http://space.geocities.jp/japanwarres/
ここに、「日本の戦争責任資料センター」の許可を得まして、勧告文の日本語を掲載いたします。
なお、両政府に提示されました、大韓民国大統領李明博大統領宛 、野田首相宛の韓国語、英語および、添え文は省略させていただきました。
重重 中国に残された朝鮮人元日本軍「慰安婦」の女性たち 安世鴻写真展
「大阪ニコンサロン」写真展中止通告に対する緊急抗議写真展
■期 間:10月11日(木)~16日(水)11:00~19:00(最終日17:00)
【入場無料】
■会 場:ピルゼンギャラリー
(大阪市中央区心斎橋筋1-3-15大阪心斎橋アーケードビル大丸百貨店側
御堂筋線心斎橋駅下車5、6番出口徒歩1分。NTTどこもが入っているビルです)
http://goo.gl/maps/qHEi0
■主 催:安世鴻
http://juju-project.net/
080-3208-2425(植田) ianfu★juju-project.net
■【トークライブ】
一枚の写真が持つ意味は、世界を変えることができるほど大きいものです。
安世(アンセ)鴻(ホン)写真展はなぜニコンサロンで開かれなかったのか
日本軍「慰安婦」の肖像と、表現の自由
トーク:安世鴻さん(写真家)+北原恵さん(大阪大学)・原一男さん(映画監
督)ほか
■日 時:10月13日(土)19:00~21:00
■場 所:大阪市立中央会館ホール(250人)地下鉄堺筋線「長堀橋」6番出口、徒歩
8分
(中央区島之内2-12-31)http://osakacommunity.jp/chuo/index.html
■入場無料(カンパお願いします)
■主 催:重重プロジェクト 安世鴻・日本軍「慰安婦」写真展実行委員会
http://juju-project.net/
080-3208-2425(植田) ianfu★juju-project.net
タイトル:「二〇世紀の西洋における女性、ジェンダー、戦争~広範な歴史叙述の試み」
講師:フランソワーズ・テボー(アヴィニョン大学名誉教授)
日時:10月10日(水)、18時30分~20時30分
場所:同志社大学 今出川キャンパス クラーク・チャペル(二階)
言語:フランス語(逐次通訳あり)
要旨:
女性たちは戦争にどのように関わってきたのでしょうか。また、ジェンダーの視点から戦争を分析すると、何が見えてくるでしょうか。この講演会では、フランスを代表する女性史研究者であるフランソワーズ・テボー氏を講師に迎え、二つの世界大戦と女性たちをめぐる、この四十年の西洋の歴史叙述をふりかえります。
講師プロフィール:
フランソワーズ・テボー
アヴィニョン大学歴史学科の名誉教授
「クリオ(歴史・女性・社会)」誌共同編集長
ジュネーブ大学ジェンダー研究センター共同研究員
主催:同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科セミナー「グローバル・ジャスティス」
共催:東京日仏会館
アンスティチュ・フランセ関西
「女性・戦争・人権」学会