シンポジウム・テーマ「表現・暴力・ジェンダー」
シンポジスト
上瀧浩子さん(京都弁護士会)
鄭暎恵さん(大妻女子大学)
堀田義太郎さん(東京理科大学)
日時:2013年10月27日(日)10:00~
会場:同志社大学烏丸キャンパス志高館・SK118教室
(参加費 会員:無料、一般:\1,000-、学生/非正規労働者:\500-)
○スケジュール
10:00~ 総会
11:00~12:30 自由論題発表
ランチ休憩
13:30~17:30 シンポジウム「国際社会のなかの「慰安婦」問題」
13:30~13:40 司会者挨拶・趣旨説明
13:40~15:10 シンポジスト報告
15:10~15:20 休憩
15:20~15:50 指定質問者・コメント
18:00~20:00 懇親会同志社大学寒梅館1F 「アマーク・ド・パラディ」にて
(参加費 \5.000、学生・非正規労働者 \2.000)
自由論題発表
司会 志水紀代子
報告者 大橋稔
タイトル 「アメリカ黒人女性にとっての歴史:被害者の自信回復のための課題」
報告要旨
アフリカ系アメリカ人女性が社会的地位を獲得するためには、奴隷制の痕跡という負の遺産を乗り越える必要があった。そのためには、彼女たちが歴史をどのように受容することが可能なのか、その方策を考える必要がある。本発表では、米国黒人女性がどのようにして歴史を乗り越えようとしてきたのか、その方策について彼女たちが描き出した文学作品を中心に考察する。またその効果についても評価を加える。現在の日本は、日韓・日中などの関係性において歴史をどのように受容するのかという課題を抱えている。米国黒人女性の歴史と向き合う姿勢を学ぶこと、彼女たちの訴えに耳を傾けることを通じて、日本が抱える歴史認識問題を解決するための糸口を見つけ出したい。
2013年度シンポジウム
国際社会のなかの「慰安婦」問題――韓国での運動を中心に
グローバリゼーションのなかで広がる社会保障の削減、格差社会の深刻化、労働条件の悪化など国内に山積する問題から目を背けるように、いま日本社会では右傾化が進んでいます。グローバル時代に逆行するかのように、安倍政権は「侵略の定義はない」発言をし、8月15日の式事においても加害責任に言及しないなど、内向きの排外的な政治姿勢を貫いています。そうした態度に対して、中国社会、韓国社会からは厳しい批判の目が注がれ、そのことがまた日本社会では、歴史認識を政治的に利用しているといった世論を喚起しています。
2013年度「女性・戦争・人権」学会では、劇的に変化する国際社会のなかで、91年金学順さんの告発から世界に広がった戦時性暴力に対する女性たちの運動をより多元的に捉えることを目指します。とりわけ、2000年の東京女性国際戦犯法廷をはじめ、軍事性奴隷制度の問題で協力関係を築き上げてきた韓国の視点から、これまでの「慰安婦」問題をとりまく変化、そして運動の変遷を振り返り、今後の日本における運動のあり方を、みなさんとともに模索していきたいと考えています。
司会
・秋林こずえ(立命館大学)
シンポジスト
・尹美香(韓国挺身隊問題対策協議会常任代表)
・梁澄子(日本軍「慰安婦」問題解決全国行動協働代表)
指定質問者
・申キヨン(お茶の水女子大学)
コメンテータ
・岡野八代(同志社大学)
会場:同志社大学烏丸キャンパス志高館・SK118教室
(参加費 会員:無料、一般:\1,000-、学生/非正規労働者:\500-)
会場案内はこちらよりどうぞ
日時:2012年10月28日(日)
会場:立命館大学朱雀キャンパス
自由論題発表
報告タイトル:外国人女性に対するドメスティック・バイオレンス
――被害者の法的保護と支援体制の拡充に向けて
発表者 :福嶋由里子(世界人権問題研究センター)
コメント:後藤安子(関西大学)
○スケジュール
10:00~11:00 総会
11:00~12:30 自由論題発表
13:30~17:30 シンポジウム「フェミニズム・正義・グローバルな連帯」
18:00~20:00 懇親会
(立命館大学朱雀キャンハ゜ス7階 TAWAWA、会費\4,000-、学生\2,000-)
2012年度シンポジウム
フェミニズム・正義・グローバルな連帯――松井やよりの仕事を振り返る
2012年は松井やよりさん没後10年になります。本学会発足の1997年に開催されたシンポジウム「女性・戦争・人権をめぐって」に松井さんはパネリストの一人として参加され、本学会の重要性や研究者へ激励と期待についてお話されました。本学会の意義の一つとして、松井さんの一方ならぬ尽力によって実現した「日本軍性奴隷制度を裁く 女性国際戦犯法廷」(2000年)を理論や思想の面から支えていくというものがあり、会員は様々な場所でそれを実践してきました。
松井さんは日本軍性奴隷制度の被害者・サバイバーの方たちが求めた正義の確立に向けて多くの力を傾けただけでなく、沖縄やその他の地域における現代の軍隊と性暴力の問題や、アジアの平和運動家との連帯、フェミニストのグローバルな連帯などの面でも大きな貢献をされました。今年度の大会では、松井やよりさんの活動と思想について振り返り、まだ研究が進んでいない松井やよりさんの仕事について議論したいと思います。
シンポジスト:
・武藤一羊(ピープルズ・プラン研究所)
・高里鈴代(基地・軍隊を許さない行動する女たちの会)
・水溜真由美(北海道大学)
コメント:秋林こずえ(立命館大学)
司会:岡野八代(同志社大学大学院)